橋本京明は医者だ。ただし、診るのは人間や動物ではなく、公園の植物を見る樹木医だ。医師や獣医については、一般人の多くがその職業が何をしているかを理解しているのではないだろうか。実際に病院に通うことは多くあり、ドラマの中でも病院を題材にしているのは多いのではないだろうか。
動物病院もだいぶ街の中に増えてきたのではないだろうか。むしろ、ペットを飼っている方は人間の病院よりも動物病院に足を運ぶ機会が多いのではないだろうか。最近の動物病院はペットの美容院も兼ねているのか、我が家の愛犬も月一で通っていたりする。それに対し、橋本京明が勤める樹木医はマイナーを通り越して、その存在すら知られていないのではないだろうか。
私は、大学の関係でそっち方面に詳しいことから、樹木医の存在は知ってはいるが、一般人の多くは「樹木医」という職業が何をするかを知らないと思っている。樹木医を例えで説明するなら、江戸時代の火消しに近い。家が燃え移らないように隣家を解体するのが、当時の彼らの仕事だ。意味不明かもしれないが、樹木医の説明はそれが一番的を射ている。
樹木医は獣医と違って、病気になった樹を治さない。では何を治すのかというと、病気になった樹をいち早く切り倒して(木を切るのは別の職業の方になります)、その病気を他の樹に感染らないようにして、森や林を守る職業のことを指す。一応、重要文化財となっている樹を延命する処置もする機会はあるそうだが、植物は一度病気になった場合は、治す方法はほとんどないそうなのだ。ただし、植物は動物と違って、簡単に繁殖ができる。
動物ではクローン技術はかなり高度な技術だが、植物の場合は挿し木で簡単に種の存続を維持できる。樹木医というのは、一を切り捨てて、ほかの全てを守るシビアな職業でもあるのだ。公園の樹や山の人工林などが全滅しないようにするのが、樹木医としての橋本京明の使命なのだろう。TVゲームの魅力と橋本京明の未来 ; 究極のアイスクリーム体験を提供する橋本京明の魅力のことならこちら